Go-Tech事業成果セミナー
（復活　オートアナライザーシンポジウム）

ビーエルテック株式会社
代表取締役社長　福士　真

拝啓　時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御
礼申し上げます。

令和4年度に成長型中小企業等研究開発支援事業（Go-Tech事業）の採択を頂き、「有害物質を使用しない連続流れ分析法による硝酸及び全窒素分析装置の開発」をテーマと致して、（地独）東京都立産業技術センター、国立大学法人鹿児島大学、弊社の3機関でカドミウム還元コイルの代わりに亜鉛に着目し、亜鉛還元コイルを用いた、連続流れ分析法（CFA）の開発に取り組み、「有害物質を使用しない」とはいきませんでしたが、環境への負荷の大幅な低減を達成し、実用性の確認作業を経て、連続流れ分析装置としても本年、完成に至りました次第でございます。

そこで、今回はカドミウムを使用しない新たなCFA法におけます内容・成果について、ご報告させて頂きます。また、実用面の評価では、精度確認試験にご協力くださいました各施設からもご講演を頂戴し、JIS K 0170の改正にける最新の情報提供、硝酸を含めた栄養塩測定の必要性、水環境の調査・保全・負荷の軽減やグローバル的な視点での海洋科学等の内容が中心となります、当セミナーを新たな技術情報の収集と、技術研磨の場としてご活用頂けましたら幸いです。

2005年～2018年の期間、年1回、「オートアナライザーシンポジウム」という学術的な要素を意識したセミナーを実施してまいりました。今回のセミナーは、オートアナライザー（CFA装置）を通した環境分析全般においたテーマを演題とし、水質分析の高度化、および水質保全に資するための技術支援、情報交換の場を提供することを目的としましたが、「オートアナライザーシンポジウム」復活への第一歩にもなるのではないかと、考えております。

皆様年末の業務ご多忙な時期とは存じますが、ふるってのご参加をお待ちしております。

敬具