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SWAAT導入により検査効率化促進へ

SWAAT導入により検査効率化促進へ

株式会社CRC食品環境衛生研究所
技術部 水質検査室 室長 森時達行

弊社、株式会社CRC食品環境衛生研究所は、福岡県で1967年より臨床検査を行っているCRCグループの中でも、食品衛生検査や水質関連検査、環境関連検査を行う会社として1983年に設立しました。
弊社は、食品衛生法や水道法に基づく登録検査機関であり、以下の4つの検査を主体としています。

食品関連検査

弊社では、食品微生物検査や食品期限設定のための保存試験、栄養成分分析、食品添加物検査、残留農薬検査などを通して、事業者様が消費者に対して食の安全・安心をお届けするためのお手伝いをさせていただいています。また、味覚センサーを用いて酸味・塩味・旨味・苦味・渋味・甘味の6つを評価できる味覚分析では、商品開発や品質管理にご活用いただいております。

衛生関連検査

食品製造者の不顕性感染が原因で起こる食中毒の発生は、患者数が1000人を超える大規模な食中毒事件につながることがあります。このような食中毒事件を未然に防ぐために、弊社では毎月の検便検査、施設内の衛生検査などを受託しています。

大気・作業環境関連検査

ばい煙発生施設から排出されるばい煙は、大気汚染防止法によって規制物質と排出基準が定められています。弊社では、ばい煙に含まれる規制対象物質の測定を行っています。また、作業環境測定機関として働く方々の健康障害を予防するため、屋内作業場の特定化学物質及び有機溶剤に関する作業環境測定を行っています。その他、建築物のシックハウス測定やアーク溶接等作業の溶接ヒューム測定も受託しています。

水質関連検査

弊社は建築物飲料水水質検査登録機関として、水道に関する事業所やビルの管理会社、個人宅などから水質検査を受託しています。その他にも、法令に基づき検査が必要となるプール水や浴槽水、公共用水域に排出する水の水質検査、ミネラルウォーター水質検査、放射能検査などを行っています。2015年には飲料水の金属11項目についてISO/IEC17025を取得しています。

SWAAT導入の経緯

弊社は以前、飲料水の陰イオン・陽イオン項目の検査でイオンクロマトグラフ法(IC法)を使用していましたが、1検体につき15分の分析時間を費やすことやピークの解析が煩雑であることなどから、効率的な検査方法を模索していました。度々普段よりビーエルテック様が弊社に立ち寄っておられ、前述のことを相談したところ、硝酸態窒素、亜硝酸態窒素、塩化物イオン、および硬度についてSWAATでの分析を提案していただきました。IC法で使用していた検量線の範囲や定量下限値についてSWAATでの検討を行っていただいた結果、相関係数や再現性が良好でした。さらにそれぞれの項目においてIC法とSWAATでの実サンプルでの比較を行っていただいたところ、ほぼ値が一致し問題なくコンバートできることを示していただきました。またSWAATでの分析時間は4項目同時分析で、1検体につき1分と解析時間も大幅に削減され、作業時間を算出したところ、約40時間/月 削減されることが見込まれることになりました。
以上の理由よりSWAATの購入を決定し2020年の7月に納入となりました。現在、夏場の繁忙期において担当者の業務時間は減少し、効率よく検査が行われています。今後もビーエルテック様より技術情報をいただき、更なる検査効率化を目指して参ります。
この度は弊社にとりまして、合理化につながる装置の導入にご尽力いただきましたことに厚く御礼申し上げます。

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kimura@bl-tec.co.jp
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