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ビーエルテック社と当法人とのあゆみ

一般財団法人 沖縄県環境科学センター

ビーエルテック社と当法人とのあゆみ

一般財団法人 沖縄県環境科学センター
生活科学部 生活化学課 荻原 史子

当法人、「一般財団法人沖縄県環境科学センター」は「健康の保持増進に必要な食品・飲料水等並びに生活環境の保全及び管理に関し必要な検査、調査研究、啓発等を行い、もって地域社会の健全な発展に寄与すること」を目的として1981年に設立された「財団法人沖縄県環境科学検査センター」を前身としています。その後2011年に一般財団法人に移行し、今年(2023年)で創立42周年を迎えます。現在4部9課および総合研究所-SDGs事業実行班で組織され、職員は140名程度在籍しています。設立当初からの目的に沿った検査及び調査業務を基本に、沖縄県民の安全・安心な生活環境の実現と自然環境の保全・再生に取り組んできました。

最近では、新型コロナウィルスのPCR検査をはじめ、伊良部島でのジュゴンの生息確認、土壌中のダイオキシンをキノコで分解する特許の取得、世界最長の貝類であるエントツガイを西表島で発見、水産食品加工施設へのHACCP認定取得の支援などの成果がマスコミ報道されるなど、多方面で活動しております。当法人のスローガンである「連携」をもって、さらに社会のニーズに応える事業を展開しています。

その中で、生活科学部生活化学課は環境計量証明事業、作業環境測定、土壌汚染対策法指定調査及び温泉法分析の登録機関としての事業に従事しています。主に生活環境における大気、水質、土壌、騒音振動などの検査並びに調査を実施し、証明書を発行しています。アスベスト、肥料、廃棄物有害金属などの分析、畜産排水および臭気対策に関するコンサルティングにも力をいれており、特にアスベストの分析は沖縄県内にとどまらず全国から御依頼を頂いている状況です。

今回、生活化学課ではビーエルテック社のオートアナライザーQuAAtroからMiSSionへ装置の更新を行いました。その際に本稿執筆依頼があり、最初は戸惑いましたが営業の中山様の熱意に動かされ執筆させていただくことになりました。

オートアナライザーと当法人との歴史は長く、20数年前にはすでに環境水中の栄養塩や水道水中のシアン、フェノールおよび陰イオン界面活性剤の分析手段として本装置を導入しました。オートアナライザーを導入・更新するたびに、個々の煩雑な分析操作から解放され業務の効率化を図ることができ、年間で延べ5,000件以上の検体を本装置類で分析しています。そのような背景から当法人ではオートアナライザーを積極的に導入し、現在は、ビーエルテック社のSWAAT2台(全燐、全窒素、シアン、フェノール、フッ素分析用)、AA100(六価クロム分析用)および今回導入したMiSSion(態別窒素分析用)の合計4台を保有しています。

MiSSionとSWAATにはオートシャットダウン機能を整備したことにより、さらなる業務の効率化への手助けとなりました。具体的には装置稼働時の拘束時間を精度管理、装置の保守点検およびオンラインセミナーなどの勉強会に有効に使い、課員の技術および知識の向上のほか、残業時間の短縮へと繋げています。また、本装置類は試料をサンプラーにセット以降、蒸留などの前処理から測定まで一連の操作を機器システム内で行ってくれます。そのため手分析で懸念される試料へのコンタミやロスなどが減少し、回収率の向上が確認されました。分析業務で大切な分析の正確さと精度の確立にも寄与しています。

私どもが装置を購入する際の条件はスペックや操作性はもちろんのこと、アフターサービスについても重要視しています。離島県といった事情から装置が故障してその修理に時間を要すれば検査の迅速さに支障をきたしてしまいます。その点ビーエルテック社の技術の方々は対応が早く、必要な時はすぐにかけつけてくれます。まるで沖縄県内に代理店があるかのような安心感があります。メンテナンスに関するセミナーもオンラインで開催されるため毎回視聴することができ、ある程度の点検および修繕であれば自分たちで実施しています。装置購入の機会には選定のアドバイスや定量下限値を担保するための実証試験等を実施していただき、納得して購入することができました。

私どもにとって正確かつ効率的な分析装置として、ビーエルテック社のオートアナライザーは欠かせない存在となっています。その高い技術力を活かし新たな装置開発も進んでいると伺い、今後も楽しみにしています。当法人としても定期的な装置更新を実施すると共に、お客様に迅速で正確なデータの提供を行い、安全・安心な生活環境保全に貢献をしていく所存です。

このたびは装置の導入に際し、懇切丁寧に対応していただき心より感謝申し上げます。

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kimura@bl-tec.co.jp

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